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Benly CB125

のバイクを初めて見たのは近所で火事があった数日後。我が家と家庭菜園になっている空き地を挟んだお隣の爺様がある日突然乗り出したのがこのバイク。意外に思い聞いてみると、その、火事で全焼した家の燃え残った倉庫に何台かあったそうで、その一台を貰ってきたとのこと。

しろ10年以上倉庫で眠ってたバイクだけにモナカマフラーは錆びてグスグスだったり、キャブにも問題がある様子。「乗れるようにするのに2万もかかったのに、ちゃんと走るようになってない!」とは爺様の言葉だけれども、その2万で整備したショップを知っていたので聞いてみると何しろ酷い状態の代物で、提示された2万円という金額ではキャブの真鍮フロートの穴埋めとか、この状態にするまでで精一杯とのこと。

放すようなことがあったらかかった分の2万で引き取りますよ!って伝えた数ヶ月後、回収屋に二束三文で売ろうとしていたところを約束の二万でゲット。

ベンリイ125

の時代のバイクってのはスタイリングが素晴らしい!バイクといわれて思い浮かべるスタイルはこういう形ですよね。それに、いざ乗ってみると爺様が言っていたような不具合は何も起こらずグスグスのモナカマフラーはうるさいけどよく走るしいい感じ。しばらく乗っていたんですが、性格的に3台もいい状態で維持するのは無理なので岩手県は浄法寺町の「みちのく記念館」に寄贈しました。

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